「男はつらいよ」が現代の大阪によ()み()がえる!
1969年8月、山田洋次監督、渥美清主演の映画『男はつらいよ』が公開され、大ヒットとなった。以来、寅さ()んと妹さくらとの情愛や、瞼(まぶた)の母・お菊との丁々発止、マドンナとの出会いと別れなど お決まりの人情話は日本のお盆や正月 に無くてはならない風物詩とな()った。
映画 第49作『男はつらいよ 寅次郎ハイビス()カスの花 特別篇()』から約四半世紀。2020年、舞台を大阪に変えて、「贋作 男はつ()らいよ」として寅さんが現代によみがえる。
寅さんを演じるのは、()関()西の落語家()・桂雀々。寅さんにふんして注目を集め()た落語会「桂はつらいよ」。その風貌が似ていることで()、山田洋次監督自らが()新しい寅さ()ん像を着想した『贋作 男は()つらいよ』。寅さんの妹のさくら役の常盤貴子とそ()のファミリーも、みんな大阪弁をしゃべる。設定を()現代に置()き換え「贋作」をうたうが、“本物の本物による「贋作」”であ()ること()が、ドラマの一番の見どころです。